農林分野 安全で豊かな食と農を支える調査研究

収穫期 その1

収穫期 その1

収穫期-成熟期判定、収穫、乾燥調製
<成熟期判定>

収穫適期に収穫できるよう細心の注意を払いましょう。特に刈り遅れは玄米の品質を低下させ、胴割れ粒の発生や玄米の色沢不良が起こりやすい。大阪府では昔から刈り遅れでの品質低下・検査等級低下が目立つので若干早めかなと思うくらいでの収穫の方が何かとメリットが多い。
収穫適期の判定は穂の根元に約1~1.5割の帯緑色籾が残る時を適期とします。わかりにくいときは中間的発育をしている穂を数本取って、籾を外してバラバラにしてからワラ色籾と緑色を帯びた籾の数を数えて比率を見ればよい。

<コンバイン収穫の注意点>

早朝は露が稲体に残っていて高水分であるので朝露が消えてから作業に入る。こぎ胴回転数を上げすぎると柔らかい生籾が損傷しやすく、低すぎると選別不良や詰まりを起こしやすいので機種ごとの適正回転数を遵守する。
刈り取ったばかりの籾は高水分であることが多く、籾袋やフレコン、タンク内ではすぐに蒸れて変質しやすいので早急に乾燥機に入れ通風する。

<乾燥>

乾燥は籾水分14~14.5%(玄米水分14.5~15%)になるように仕上げる。
火力乾燥の場合、最近の循環式火力乾燥機はマイコン制御で火力、風量を調整し、失敗無く仕上げてくれる。マニュアル調整の場合は特に籾水分の高い初期に送風温度を上げすぎないように注意する。
自然乾燥の架干しの場合はバインダー等で刈り取り結束した稲束を稲架にかけて天日干しする。10~14日程度干してから脱穀することが多いが、天候不順で湿り-乾燥を繰り返すと胴割れを起こしやすく、湿った内側のカビの発生等も心配されるので適宜ビニール被覆等の雨対策を十分に行うこと。

<調製-籾すり>

籾すり前には籾の水分が十分に低下しているか確認する。また乾燥機から出した直後で温度の高い籾を籾すりすると肌ずれや胴割れが増えるので常温まで冷ましてから籾すりする。
ゴムロール式籾すり機のロール間隔は0.5~1.2mmで脱ふ率80~85%になるよう調整する。間隔が狭すぎると良く剥けるが玄米側面に傷がついたり割れたりする。また高水分の籾は剥けにくく、水分16%以下の籾を用いなければならない。
衝撃式籾すり機はインペラ式とジェット式があり、どちらも籾を壁にぶつけて衝撃で籾殻を剥く。高水分の籾を籾すりすることが出来る特徴がある。

<調製-選別>

籾と玄米を選別する選別機は最近は籾すり機に一体化している。方式としては傾斜した複数の網目ふるいで選別する万石式と凸凹の付いた傾斜金属板揺らしてその上に玄米を転がして比重と摩擦力の違いで籾と玄米を選別する揺動式、回転する円筒形ふるいで選別するロータリー式の3種がある。最近はマイコンによる自動化制御が進んできており、熟練者でなくても扱えるようになってきた。  
籾が玄米に混入しないよう注意して作業を行う。

<調製-米選>

玄米中のくず米、異物、雑草種子等を除去する最終工程が米選である。
昭和40年代までは多数張ったピアノ線の目からくず米を落とす縦線選別機が用いられてきたが、最近は縦型や横型の回転式米選機(ライスグレーダー)が使われるようになった。この米選機と30kg紙袋計量器が一体となった自動選別計量機が最近の主流である。

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