第2回「田んぼの生きもの教室」田んぼで生きものさがしと水田植物の観察
第2回「田んぼの生きもの教室」
田んぼで生きものさがしと水田植物の観察(H26.7.26)
7月26日(土)に第2回「田んぼの生きもの教室」~田んぼで生きものさがしと水田植物の観察~を開催しました。
晴天の下、小学生とその保護者15組46名が参加し、田んぼの中の動植物、田んぼのまわりを飛ぶ昆虫などの採集と観察を行いました。
稲も田植えの時と比べると大きく生長し、高さは約50cmとなりました。
田んぼの中に生える植物は、稲を育てるためには邪魔者なので「水田雑草」とも呼ばれています。
昔、人間の手作業で除草が行われていた時代には生き残ることができていたのですが、田んぼの減少や除草剤の使用により現在では絶滅危惧種に指定されている種も少なくありません。
この日は、アギナシ、サジオモダカ、ササバモ、コナギ、オオトリゲモ、ヒロハオモダカ、ウキアゼナが確認されました。
このうち、アギナシ、ササバモ、オオトリゲモは大阪府レッドリスト2014で絶滅危惧種に指定されています。ヒロハオモダカとウキアゼナは外来種です。
田んぼの中の生きものの観察では、アオモンイトトンボ、シオカラトンボ、ウスバキトンボのヤゴがみられました。
種類によって体の形に特徴がみられます。
また、ハイイロゲンゴロウ、ヒメガムシ、ミズカマキリ、コマツムシといった水生昆虫もみられました。
小さなトノサマガエルやヌマガエルも確認されました。
ヌマガエルは、オタマジャクシからカエルに変態する途中の個体が多数いました。
田んぼのまわりでは、アオモンイトトンボやシオカラトンボ、チョウトンボの成虫が確認されました。(名前をクリックして図鑑のページへ)
第1回「田んぼの生きもの教室」とは確認された生ものの種類が異なり、参加者のみなさまには、稲の生長だけでなく、生きものの種類の変化からも田んぼの変化を感じていただけたと思います。
また、今回の教室では4名の水生生物センターサポートスタッフの方々にご参加いただきました。
次回の「田んぼの生きもの教室」は10月11日(土)稲刈りです。
それまでの田んぼの様子は「H26年度 田んぼの生きもの教室」のページで随時更新していきます。
なお、夏休み期間中の8月22日(金)には、「田んぼの生きもの教室」参加者のうち希望者を対象として田んぼを観察していただく機会を設けます。
第2回の教室で観察していただいた植物が花や種をつける様子をみることができます。詳細は追ってご連絡いたします。
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