第1回「田んぼの生きもの教室」田植えと生きものさがし
第1回「田んぼの生きもの教室」
田植えと生きものさがし(H27.6.20)
平成27年6月20日(土)に第1回田んぼの生きもの教室「田植えと生きものさがし」を開催しました!
事前に申込みをいただいた小学生とその保護者21組62名の方々の参加がありました。
最初に、稲を植える前の田んぼで生きものを探しました。
田んぼの上から観察した後、実際に田んぼに入って生きものをさがします。
「何か動いた!」「オタマジャクシがいる!」など、上から見ているだけでも子供たちは生きものを見つけるのが上手です。
田んぼの上から生きものさがし
田んぼに入って生きものさがし
冬の間水がなかった田んぼを耕し、水を入れ始めたのが6月1日。
水をはって約3週間後の今、どのような生きものがいたのかというと・・・
まずは、
これらの生きものは、ちょうど田んぼに水を入れ始めてから1~2ヶ月の間だけ田んぼに出現します。
その間に彼らは卵からかえり、成長し、また卵を産んで、死んでしまうのです。
田んぼの土の中に産みこまれた卵は、水がなくなる冬の乾燥にも耐えて過ごします。
そうして、翌年の春に再び田んぼに水が入ると、孵化して成長し、再び卵を産んで1~2ヶ月後にはいなくなってしまいます。
つまり、これらの生きものは田んぼに水が入るサイクルを上手に利用して命をつないでいるのです。
1円玉と比べてみてもわかるように、ホウネンエビやカイエビはとても小さいですが、参加者の皆さんは上手にみつけて採っていました。
また、
オタマジャクシもたくさんいました。
まだ小さいので何ガエルのオタマジャクシか見分けるのは難しいですが、この先成長して何ガエルになるのかを見届けたいと思います。
ほかにも、田植え前の田んぼではヒメガムシやマメガムシ、アメンボなどの昆虫類や、プラナリア(うずむし)など、様々な生きものがみられました。
**
生きものさがしの次は、田植えです。
田植えに使用した稲の品種は、当研究所の食の安全研究部作物グループが育成したヒノヒカリです。
ヒノヒカリは大阪府の奨励品種として広く栽培されています。
ロープを目印に、稲を植えていきます。
田植え後の田んぼ
稲を植えるのは初めてという参加者も多かったですが、次第に慣れ、上手に植えることができました。
この先、稲の生長とともに、田んぼでみられる生きものの種類や姿がどのように変化していくのかが楽しみですね。
★今回の教室は3名の水生生物センターサポートスタッフの方々にご協力いただきました。ありがとうございました。
※水生生物センターの田んぼは、田んぼに集まる生きものたちを観察してもらうための田んぼです。農家の方々が営んでいる田んぼには、許可なく立ち入ることはしないでください。
第1回「田んぼの生きもの教室」 > |
関連リンク
■お問い合わせはこちら
水生生物センター(水産研究部 内水面グループ)
担当:近藤、小田
[TEL]072-833-2770
[FAX]072-831-0229