大阪府立環境農林水産総合研究所

病名:背こけ病

病名:背こけ病

元気なく水面近くをただよい、食欲もなく死ぬ魚が出る。
 

背こけ病の写真

背こけ病のフナ
体全体がやせ、眼が落ち込んでいる。上から見ると背中の肉がやせ細っているのがよくわかる。
栄養不良により発生し、感染はしない。

原因菌:

 「古い餌の中に含まれる酸化脂肪」

治療法:

 酸化脂肪による背こけ病にはビタミンEが有効であるが、重症のものは治りにくい。
つり池のフナやコイのように飼育密度が高く、餌を少量しかやれない場合はタンパク含量の高い餌にビタミン剤を添加して与えると良い。

予防法:

 魚にもそれぞれ好みの餌がある。その魚に適する餌を食べ残しがない程度に毎日規則正しく与えることが大切である。