公開日 2013年03月26日
当研究所は、平成25年3月11日（木）環境情報センターにおいて、大阪市立環境科学研究所と共催でセミナー「大阪の昆虫を考える」を開催しました。
この連携環境セミナーは今年度で5回目の開催となります。今回は身近な生き物の“昆虫”をテーマとして52名の方々にご参加いただきました。
最初に環境科学研究所 山﨑研究主任から植物食昆虫のエサの食べ方や木の葉をパラシュートのように利用するガの幼虫の話などの昆虫の興味深い生態について紹介し、続いて当研究所の柴尾主任研究員が農業害虫への天敵昆虫の利用（生物農薬）の現状について講演を行いました。さらに、当研究所の田中主任研究員は関西空港で大発生したトノサマバッタについて生態に基づいた防除によって効率的に危機を乗りきった事例を紹介しました。最後の総合討論では、昆虫の持つ有益な機能を利用していくための留意点や害虫を増やさないために気をつけること、いろいろな種類の昆虫が共存できる環境をどのように整えていくかについて意見交換を行いました。
アンケート結果では多くの参加者の方々から「いろいろな話を聞くことができてよかった」「今後も実施してほしい」といった反応が寄せられました。連携環境セミナーは来年度も引き続き実施していく予定です。
会場風景
山﨑研究主任（大阪市立環境科学研究所）
柴尾主任研究員（当研究所）
田中主任研究員（当研究所）
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