水産分野 大阪湾の環境保全と資源管理を支える調査研究

[水産][報道]大阪湾でトラフグ稚魚を放流!

公開日 2017年05月23日

大阪府では大阪湾の魚介類資源を増やすため、魚介類の稚魚を生産し、放流する「栽培漁業」を推進しています。このたび、トラフグの種苗放流を下記により行います。

トラフグは潮通しのよい湾口部の海底で産卵し、その稚魚は一定期間を内湾で過ごした後、主に東シナ海へ回遊することが知られています。大阪湾では昭和40年頃まで漁獲がありましたが、その後、ほとんどみられなくなりました。全国的にも平成に入ってから減少し、漁獲が少ない状況が続いています。そのため、各地で連携してトラフグを増やす試みが行われています。また、最近の研究からトラフグは放流場所に戻ってくることが分かっています。

そこで、トラフグ消費量全国1位と言われている大阪府では、平成27年度より放流技術開発魚種としてトラフグを位置づけ、当研究所が試験研究を行い、栽培漁業センターが稚魚の飼育や放流の支援を行っています。昨年度に引き続き、今年度も順調に稚魚を放流サイズまで育てる事が出来ました。この稚魚に他県の放流魚と区別出来るように標識をつけた後、大阪府中南部海域へ放流し、その後の生態について調査します。昨年度、大型の稚魚を用いた標識放流では、想定通りに大阪湾から播磨灘への回遊が確認されました。瀬戸内海を西に移動し、関門海峡を抜けて東シナ海で成長した放流トラフグが、2~3年後には大阪湾に戻って来ると予想しており、引き続き調査を継続します。

トラフグは「てっちり」や「てっさ」で有名ですが、天然のものは非常に少なく高価です。大阪府でも水揚げはありますが、年間100kg程度です。放流したトラフグが順調に成長すれば、大阪産(もん)のトラフグが府民の皆さんの食卓に届くことが期待されます。

    ※ 公益財団法人大阪府漁業振興基金栽培事業場

 

放流種:トラフグ

放流尾数:1.0万尾

放流サイズ:全長80mm(体重約8g)

放流日時及び場所:5月25日(木) 10:30から二色の浜(貝塚市)

放流後の成長:2年で全長約40cm(体重約1.5kg)

 

トラフグの稚魚 

トラフグの稚魚
 

 

水槽内のトラフグの稚魚

水槽内のトラフグの稚魚

 

標識を装着した大型の稚魚と放流後の移動

標識を装着した大型の稚魚と放流後の移動

 

添付資料 

プレスリリース版(239KBytes)

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