水産分野 大阪湾の環境保全と資源管理を支える調査研究

[水産][報道]大阪湾でトラフグ稚魚を放流!

公開日 2016年05月16日

当研究所では大阪府が推進する「栽培漁業」の研究を行っています。「栽培漁業」では魚介類の稚魚を生産、放流し、魚介類資源の増大を目指します。このたび、トラフグの種苗放流を下記により行います。

トラフグは回遊魚として知られ、潮通しのよい海底で産卵、内湾で大きくなり、主に東シナ海へ回遊します。大阪湾では昭和40年頃まで漁獲がありましたが、その後、ほとんど見られなくなりました。全国的にも平成に入ってから減少し、漁獲が少ない状況が続いています。そのため、各地で連携してトラフグを増やす試みが始まっています。また、最近の研究からトラフグは放流場所に戻ってくることが分かっています。

そこでトラフグ消費量全国1位と言われている大阪府では、昨年度より放流技術開発魚種としてトラフグを位置づけ、当研究所が試験研究を行い、栽培事業場が稚魚の飼育や放流の支援を行っています。昨年は受精卵のふ化が不調でしたが、今年は空気ではなく水流で卵を撹拌する技術を導入し成功しました。その後も順調に成長し、放流サイズまで育てる事が出来ました。この稚魚に他県の放流魚と区別出来るようにした後、大阪府中南部海域へ放流し、その後の回遊生態について調査します。

トラフグは「てっちり」や「てっさ」で有名ですが、天然のものは非常に少なく高価です。大阪府でも水揚げはありますが、年間100kg程度です。放流したトラフグが順調に成長すれば、2年以内には商品サイズとなり漁獲される予定です。

    ※ 公益財団法人大阪府漁業振興基金栽培事業場

 

放流種:トラフグ

放流尾数:1.0万尾

放流サイズ:全長80mm(体重約8g)

放流日時及び場所:5月20日(金) 10:30から男里川河口沖(阪南市)

                      11:30からサザンビーチ沖(泉南市)

      ※船上より放流するため、荒天により変更することがあります。

放流後の成長:2年で全長約40cm(体重約1.5kg)

 

トラフグの稚魚 

トラフグの稚魚
 

 

水槽内のトラフグの稚魚

水槽内のトラフグの稚魚

 

添付資料 

プレスリリース版(239KBytes)

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水産研究部 水産支援グループ

担当:辻村

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