公開日 2015年09月11日
大阪湾では春から秋にかけて、溶けている酸素の量が少ない水のかたまり、貧酸素水塊(※)が発生します。海底近くに貧酸素水塊が発生すると、そこに住む生物が逃避したり、場合によっては死滅するなど、海洋生物の生息環境が悪化し、漁業に悪影響を及ぼします。
当研究所では、大阪湾の環境モニタリング調査を定期的に行っており、このたび、当研究所のホームページにおいて貧酸素水塊の発生状況について、速報の提供を始めました。
すでにホームページにて公開している大阪府岬町地先における水温情報とともに、漁船や釣り船の運航等の参考情報としてご活用いただけると幸いです。
- 内容については、以下のリンク先をご覧ください。
※貧酸素水塊
海底近くで有機物が分解される際に酸素を消費することで生じる。大阪湾などの内湾では、春から秋にかけて海水が海面から温められて層状になり、表層の温かい水と底層の冷たい水が混ざりにくくなるため発生しやすい。秋以降に海水が冷やされると、表層と底層の海水が混合することで解消される。
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