公開日 2014年09月05日
当研究所では、府特産果樹である「いちじく」(※1)の樹上に太陽光発電パネルを設置するソーラーシェアリング研究を開始しました。
ソーラーシェアリングとは、農作物の生育に影響を及ぼさない範囲で太陽光発電パネルを設置し、その下で農業生産を行いながら太陽光発電を行う仕組みです(※2)。
全国的に注目されているソーラーシェアリングですが、農作物の収量・品質を低下させない設置条件を明らかにする必要があります。
いちじくは他の農作物に比較して耐陰性があるため、ソーラーシェアリングに有望な品目と考え、今回研究を開始しました。
今後、いちじくの収量・品質の低下が見られない太陽光発電パネルの設置条件と経済性を明らかにし、生産と発電を両立させる技術の確立を目指していきます。
※1:大阪府内のいちじく収穫量は1,511tで全国第3位です(H23年度「特産果樹生産動態等調査」:農林水産省)。
※2:大阪府・大阪市は、エネルギー関連の施策の方向性を示した「おおさかエネルギー地産地消推進プラン」を平成26年3月に策定し、太陽光発電の普及拡大を進めています。
試験状況
写真 樹上への太陽光発電パネル設置
添付資料
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