大阪府立環境農林水産総合研究所

[環境][報道]みんなの力でクビアカツヤカミキリから大阪のサクラを守ろう  「それいけ!クビアカバスターズ」開催

公開日 2023年06月22日


 

 クビアカツヤカミキリ*1はサクラやウメなどのバラ科樹木を食害し枯らしてしまう特定外来生物で、大阪府内においてその脅威が拡大しています。

 

 そこで、クビアカツヤカミキリの成虫と、幼虫が樹木から排出するフラス(木くずと糞の混合物)が同時に確認できるこの時期に、花博記念公園鶴見緑地において、市民参加型のクビアカツヤカミキリ調査「それいけ!クビアカバスターズ」を開催します。鶴見緑地では、これまでクビアカツヤカミキリの確認記録はありませんが、近隣では分布が確認されており、いつ侵入してもおかしくない状況です。クビアカツヤカミキリの被害拡大防止には、早期発見、早期防除が極めて重要です。そのためには、市民の皆さん一人一人の協力が大きな力になります。

 

 本調査ではクビアカツヤカミキリの生態や、被害を受けるバラ科樹木について知っていただき、実際に鶴見緑地内のサクラやウメなどに被害が及んでいないのかを調査して、バラ科樹木に集う昆虫とクビアカツヤカミキリとの識別方法、バラ科樹木が枯死してしまった場合の生物多様性への影響についても学びます。本取組は、「おおさか生物多様性リンク」*2で連携している大和リース株式会社大阪本店が代表企業をつとめる鶴見緑地スマイルパートナーズとの共催で実施し、もし被害が見つかった場合にも迅速に対応できる体制を整えて実施します

ぜひご参加ください。

鶴見緑地のサクラ    クビアカツヤカミキリ

鶴見緑地のサクラ(左)とクビアカツヤカミキリ(右)

内容

クビアカツヤカミキリを知ろう!

生態や見つけ方、食害を受けるバラ科樹木(主にサクラの見分け方)を学びます。

鶴見緑地のサクラを調査しよう!

鶴見緑地内に植栽されているサクラやウメなどのバラ科樹木を対象に、クビアカツヤカミキリの成体や、その他のバラ科樹木に集まる昆虫を、捕虫網を用いて採捕します。また、クビアカツヤカミキリの幼虫が排出するフラスの有無を確認し、怪しいフラスについてはデジタルカメラで撮影して記録する調査を実施します。

調査結果を確認しよう!

参加者全員の調査結果を、生物多様性センターの専門家がその場で取りまとめて解説します。クビアカツヤカミキリによる被害の有無や、影響を受ける昆虫たちを知っていただくとともに、参加記念としてクビアカツヤカミキリの標本等を贈呈します。

 

概要

クビアカツヤカミキリ調査「それいけ!クビアカバスターズ in 花博記念公園鶴見緑地」(参加無料)

開催日時

2023年7月22日(土曜日)10時00分から12時00分(受付開始9時30分)

※少雨決行、荒天中止です。中止の場合は7月21日(金曜日)17時にまでに、このページおよびメールでご連絡いたします。

対象・定員

小学生以上(中学生以下は必ず1グループにつき保護者1名同伴) 40名

※保護者は、参加者1名あたり1名まででお願いします。(例:3名の中学生以下のグループには1~3名の保護者の同伴)

開催場所

花博記念公園 鶴見緑地(大阪市鶴見区緑地公園2−163)

政府苑跡 及びその周辺

集合場所:政府苑跡

参加費

無料

参加申込

必要 申込締切:2023年7月13日(木曜日)

※受付は先着順とし、定員に達し次第、受付を終了します。

申込方法

参加申込フォームからお申し込みください。

「それいけ!クビアカバスターズ in 花博記念公園 鶴見緑地」参加申込フォーム

共催

大阪府立環境農林水産総合研究所 生物多様性センター

鶴見緑地スマイルパートナーズ (代表企業)大和リース株式会社 大阪本店

その他

  • フィールドワークを行います。動きやすい長そで・長ズボンの服装と、歩きやすい運動靴等をご用意のうえご参加ください。
  • 必要な調査道具をご用意します。お飲み物は各自でご準備ください。

 

 

 

*1クビアカツヤカミキリ

2011年に日本への侵入が確認され、2018年1月には飼養・運搬等が禁止されている特定外来生物に指定されました。

サクラやウメ、モモの木に産卵し、ふ化した幼虫は木の内部を食い荒らすことで、木が衰弱し、やがて枯れてしまいます。

被害の拡大が続けば、お花見ができなくなったり、モモが食べられなくなったりする可能性があります。

大阪府内では2015年の初確認以降、南部から分布域が急速に拡大しており、花博記念公園鶴見緑地への侵入が危惧されています。

 

*2おおさか生物多様性リンク

環農水研生物多様性センターと学校、企業、行政機関等の団体がつながり(リンク)を構築し、相互に協力し合うことで、生物多様性の保全や利活用を一層推進することを目指す取り組みです。

やわらかで、しなやかなつながりの中で、長期的に相互の機能強化をはかり、生物多様性に取り組むトップランナー大阪を、一緒に目指すことを目的にしています。

「おおさか生物多様性リンク」について詳しくはこちら

 

添付資料

 

■お問い合わせはこちら

生物多様性センター (環境研究部 自然環境グループ)

クビアカバスターズ担当

[TEL]072-833-2770

[FAX]072-831-0229