大阪府立環境農林水産総合研究所

[環境][お知らせ]「生きものふれあいイベント」を開催しました!

公開日 2022年10月21日

環農水研生物多様性センターでは、2022年10月8日(土曜日)に「生きものふれあいイベント」を開催しました。

第1部、第2部合わせて、事前にお申込みいただいたお子さまとその保護者の方、25組76名の皆さんにご参加いただきました。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

 

当日はお昼の時間帯に少し雨が降ってしまいましたが、予定通りイベントを開催することができました。

00_ふれあいイベント看板

受付では、「生物多様性クイズラリー」のクイズ用紙と、センターオリジナル下敷き、ボールペンなどをお渡ししました。

01_受付

イベントの開始にあたり、環農水研・生物多様性センター長の平松よりごあいさつをしました。

02_開会挨拶

そのあと、採った生きものは持ち帰ることができないなどの注意事項や、イベントの流れについてスタッフよりご説明しました。

03_注意事項説明


イベント開始です!

今年のふれあいイベントの内容は、

 

  1. 生物多様性クイズラリーに挑戦!
  2. 生きものを探そう!
  3. 「いこいの田んぼ」で稲刈りをしよう!
  4. 「本館」に行って、大阪の生物多様性を知ろう!

の4つです。


  1. 生物多様性クイズラリーに挑戦

受付でクイズラリー用紙を渡しました。

全4問、イベントに参加することで答えが分かるようになっています。

答えを記入したら、受付で答え合わせ。

全問正解できたかな?

07_クイズラリー答え合わせ

全問正解の人には、特別なプレゼント。

今年は、センターオリジナルグッズのほか、センターでみられる生きものカードをご用意しました。

05_グッズ

06_カード

カード、どれにしようかな?一人3枚、好きなカードを選んでもらいました。

一番人気はイタセンパラでした。

08カード選び


 

  1. 生きものを探そう!

生物多様性センターの敷地内で、水辺の生きものと、草むらの生きものを探します。

水辺の生きものさがしでは、ビオトープ池の水際から生きものを探します。

09水辺の生きものさがし01

夢中で探してくれています!

10水辺の生きものさがし02

 

草むらの生きものさがしでは、草むらにすむバッタや、空を飛ぶトンボを狙います。

ここに何かいるかも!?

13_草むらの生きものさがし01

トンボがとれた!!

14_草むらの生きものさがし02

ビオトープ池の深いところにいる水辺の生きものを観察するため、地引網も行いました。

スタッフが水中に入り、子どもたちは陸上から網を引っ張ります。

11_地引網

地引網でとれた生物は、みんなで水槽に入れて観察しました。

婚姻色が出ている綺麗なイタセンパラがたくさんとれました!

12イタセンパラ


  1. 「いこいの田んぼ」で稲刈りをしよう!

15_稲刈り01

食べ物は生物多様性からの恵みです。

また、田んぼはお米を育てる場所であるだけでなく、たくさんの生物が集う場所でもあります。

それを体験していただく場として、センターでは一般の方に見学いただけるエリアに小さな田んぼをつくり、稲を育てています。その稲を刈り取っていただきました。

カマを使って、慎重に・・・みんな上手に刈り取っていました。

16_稲刈り02

刈った稲は、束ねて、干して乾燥させます。

17_稲束ねる

センター内では敷地内の別の田んぼでも稲を育てており、イベントに先立って事前に刈り取り、干して乾燥させておきました。

その稲を使って、穂から粒を取り外す脱穀体験も行いました。

今回は、簡単にできるよう、サンプル瓶を使用して行いました。

粒が外れる感覚が楽しいのか、夢中で取り組んでくれました。

18_脱穀

みんなに刈り取ってもらったお米は「恋の予感」という品種で、気温が高くてもおいしいお米ができます。

たくさんの品種が開発できるのも、遺伝子の多様性のおかげです。

稲刈りをしてくれた子には「お米券」を渡しました。

「お米券」は、受付で、お米の研究もしている研究所の本部(羽曳野市)で育てたお米と引き換えていただきました。


  1. 「本館」に行って、大阪の生物多様性を知ろう!

生物多様性センター本館では、大阪の自然と生きものスライドショーやセンターのお仕事紹介、大阪府にすむ淡水魚の展示、標本・はく製の展示などを行っています。

参加者の方にも、それらの展示を見ていただきました。

19_本館01

20_本館02


イベントの締めでは、イベントで確認できた生物について解説しました。

水辺の生きものの解説では、途中スタッフによる寸劇も交えながら、生きもののつながりを含めたお話をしました。

22_水辺の生きもの解説

草むらの生きものの解説では、参加者の方に捕まえてもらった昆虫の中から、元から大阪にいた在来種であるオンブバッタと、外来種であるアカハネオンブバッタの割合を調査しました。

結果、オンブバッタとアカハネオンブバッタは、それぞれ第1部では13匹と10匹、第2部では6匹と18匹確認されました。

21_草むらの生きもの解説

稲についても解説しました。 

田んぼに生える水田雑草と呼ばれる植物の中にも絶滅が危惧される種類があることや、私たちの食を支える農業は生物多様性と深い関係にあることをお話しました。

23_イネ解説

今回のイベントで確認できた生きものは、その場でホワイトボードに書き出しました。

草むらの生きものと水辺の生きものを合わせて、第1部、第2部ともに32種類の生きものに出会うことができました。

(写真は第2部で見つけた生きものたち)

25_みつけた生きもの


参加者の方からは、「子どもが楽しみながら親も子も学べました」「普段虫をさわろうとしない子どもが、自らつかみ、楽しんでいた」「水辺の生物の捕獲が、子どもにとって初めて体験でとても楽しむことができた」「初の稲刈りを本当に楽しそうに体験していた」といった感想をいただきました。

当日は14名の生物多様性センターサポートスタッフのみなさまにもご協力いただきました。

ありがとうございました!

 

生物多様性センターでは、今後も、大阪の生物多様性に関する調査研究を推進しつつ、その成果やセンターの敷地を活用して、幅広い世代のみなさまに生物多様性について楽しく学んでいただける機会を提供してまいります!


ご注意ください

  • 通常は生物多様性センター内での生きもの採集はできません。なお、本イベントで採集した昆虫や魚などは、イベント終了後に元の場所に放しました。
  • 天然記念物「イタセンパラ」は法律で採捕などが禁止されています。イベントの実施にあたっては文化庁より許可を受けています。
     

 

関連リンク

 

■お問い合わせはこちら

生物多様性センター (環境研究部 自然環境グループ)

担当:近藤・幸田・丸山

[TEL]072-833-2770

[FAX]072-831-0229