大阪府立環境農林水産総合研究所

図鑑

淡水魚図鑑(外来種)

魚類

ブルーギル

ブルーギル

 本種はサンフィシュ科に属し、本来の分布域は北米大陸の中東部一帯であったが、 日本には1960年に移入されて以来、日本各地の池沼で繁殖している。
 沿岸帯の水草の生えた場所を好み、浮遊動物、底生動物などを食う雑食性である。産卵期は6月~7月。 雄が砂泥底にすりばち状の巣を造り、雌に産卵させる。雄は卵がふ化し、仔魚が泳ぎ出す までの約1週間尾ビレを振って酸素を供給したり、巣に近づく他の魚を追い払いながら、 卵・仔魚を保護する。卵は球形で、大きさは約0.9~1mm。1年で5cm、2年で8cm、 3年で14cm、4年で16cmぐらいに成長する。名前の由来は、えらぶた後端の突出部が 濃紺色であることによる。本種の無許可の飼育・譲渡・運搬・放流などは外来生物法で禁止されている。