水辺の昆虫図鑑
その他
フタバカゲロウ
カゲロウは翅をもった昆虫の中ではもっとも古い系統の昆虫で、成虫の寿命が短いことでもよく知られています。成虫になると口はほとんど役に立たず、何も食べません。カゲロウの幼虫はすべて水中で生活しますが、生活する場所によって様々な体型をしており、写真のフタバカゲロウやチラカゲロウ(※1)などは泳ぐのに適した砲弾型の体型をしていますが、砂泥底に潜るモンカゲロウ(※2)ではオケラのような体型をしています。また、流れの速い石の表面に張りついて暮らすヒラタカゲロウの仲間(※3)は平べったい体、石の隙間で暮らすマダラカゲロウの仲間(※4)は堅い頑丈な体をしています。カゲロウの仲間はいずれも幼虫から成虫になる間に亜成虫(※5)という他の昆虫にはみられない変わった段階をへて羽化しますが、亜成虫がどのような役割を果たしているのかはよくわかっていません。
(※1)チラカゲロウ (※2)モンカゲロウ
(※3)ヒラタカゲロウの仲間
(※4)マダラカゲロウの仲間
(※5)亜成虫