大阪府立環境農林水産総合研究所

[水産][報道]調査船「おおさか」でアカガイ放流をサポートします!

公開日 2022年07月20日

 環農水研は、大阪湾の魚介類資源を増やすため、魚介類の稚魚を育てて、放流する「栽培漁業」を大阪府・栽培漁業センター※1とともに推進しています。その一環として平成27年度からアカガイ※2の稚貝を放流しています。今年度の放流は下記のとおり行います。
 環農水研では、大阪湾内でのアカガイ生息適地や成長を明らかにするために調査研究を行い、その成果を基に栽培漁業センターに対して放流の技術指導を行っています。今年度は調査船「おおさか」を使用してアカガイ放流をサポートします。
 放流したアカガイは約2年で殻長約8センチメートル(重さ約150グラム)にまで成長し、府民の皆様の食卓に届くことになりそうです。


※1 公益財団法人大阪府漁業振興基金栽培事業場

 

※2 アカガイは寿司ネタとして有名ですが、市場に流通しているものの大半は海外産であり、国産は流通量が少なく高値で取引されています。大阪湾では現在年間10トン程度が水揚げされています。平成27年度以降に放流した個体が順調に漁獲されており、放流による漁獲量の増加が期待されます。また、アカガイは水中の懸濁物を食べるため、海の環境浄化作用も期待されます。

 

1 放流個体数

計5万個

2 放流サイズ

殻長約3センチメートル(重さ約8グラム)

3 放流日時及び放流場所

令和4年7月27日(水曜日) 堺市から岬町沖

※荒天により変更することがあります。

4 その他

調査船「おおさか」の船上より放流します。

 

アカガイの稚貝

 

アカガイ放流の様子

 

 

添付資料 

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水産研究部 水産支援グループ

担当:木村・辻村

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