水産分野 大阪湾の環境保全と資源管理を支える調査研究

貝毒に関するQ&A

貝毒に関するQ&A 

Q1 どうして貝が毒を持つのですか? 

A1 海水中のプランクトン(浮遊微生物)の仲間には、食中毒の原因となる毒を持つものがいます。このような有毒プランクトンが海水中に発生すると、二枚貝はそのプランクトンを食べて体内に毒を蓄積します。 

二枚貝:アサリ、カキ、ホタテガイ、アカガイ、トリガイ、シジミ、ムラサキイガイ(ムール貝など)

 

Q2 大阪湾は、水が汚れているので、貝に毒がたまるのですか? 

A2 そんなことは、ありません。北海道や岩手県のホタテガイやカキ(マガキ)でも貝毒が発生します。 

 

Q3 魚には、貝毒がたまりませんか? 

A3 たまりません。魚やイカ、タコ、エビ、カニ(※)、海藻(ワカメ、コンブなど)、巻貝(アワビ、サザエ) 等は食べても大丈夫です。 

※ トゲクリガニ(大阪湾にはいません)及びイシガニについては、麻痺性貝毒を蓄積した二枚貝を食べることによって毒化することが知られています。

 

Q4 貝毒は、加熱すればなくなりますか? 

A4 貝毒は、ふぐ毒に似ていますので、一般家庭の調理法で、煮たり焼いたりしてもなくなりません。酢や薬味などもまったく効果がありません。 

 

Q5 貝毒による食中毒はどのような症状ですか? 

A5 以下のとおりです。 

麻痺性貝毒 食後30分で発症。舌、唇、顔面、手足のしびれ、運動失調。重症の場合には、1日以内に呼吸麻痺で死亡することがありますが、12時間を越えれば回復に向かいます。 

下痢性貝毒 食後30分~4時間で発症。下痢(水様便)や腹痛、嘔吐、吐き気。通常は3日以内に回復し、死亡例はありません。 

 

Q6 一度、貝毒がたまった貝は、もう食べられないのですか? 

A6 そんなことはありません。一度貝毒がたまった貝でも、海水中の有毒プランクトンの数が少なくなると、しだいに貝の体内から毒が排出されて、無毒になります。 

 

Q7 スーパーや魚屋さんで売っている貝は大丈夫でしょうか? 

A7 大丈夫です。

 農林水産省の指示により、都道府県が貝毒の検査体制を整えており、規制値を下回っているものだけが市場に出荷されます。規制値を上回っている貝の出荷は、生産者が行いません。 

 

Q8 環境農林水産総合研究所の役割は、どういうものでしょうか? 

A8 大阪湾における有害プランクトンの数を年間を通じて定期的に検査し、その数が増えてくると大阪府水産課や大阪府食の安全推進課に知らせます。その知らせを受けて、両課は、貝の検査を行います。

 もし、厚生労働省が定める規制値を超える毒が検出された場合には、連名で府民に対して速やかに情報提供を行うとともに、水産課が漁業者に対し出荷自主規制を指導し、保健所が流通状況の調査及び自主回収の指導をします。 

 

Q9 大阪湾の貝は、いつになれば食べることができるのですか? 

A9 大阪府(水産課と食の安全推進課が分担)が1週間に1回、貝の検査を行い、3回連続で厚生労働省が定める規制値下回れば(水産庁の通知に基づき)、新聞やテレビなどの報道機関や市町村を通じて安全宣言を行います。

例1 月曜日 → 1週間後の月曜日 → 2週間後の月曜日

(規制値未満)   (規制値未満)      (規制値未満)

   安全宣言

例2 月曜日→1週間後の月曜日→2週間後の月曜日→3週間後の月曜日→4週間後の月曜日

(規制値未満) (規制値超える)   (規制値未満)    (規制値未満)   (規制値未満)
                                                 安全宣言
 
Q10 大阪湾で二枚貝の貝毒は、いつごろから発生し始めたのですか? 

A10 今回の発生(平成19年4月~)は、平成14年3月~4月、平成18年3月~5月についで3回目の発生です。

 

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