公開日 2021年07月02日
海外のワインなどで「ボルドー」や「シャンパーニュ」など、特定の地域が製品の呼称に使われているのをご存知の方も多いと思います。これは地理的表示(GI)と言い、その産地固有の地理的条件に加えて、一定の製法や品質基準などを満たすことで指定されているもので、特定の地域で造られた酒類の品質を保守する制度です。
この度、令和3年6月30日付で、ぶどう酒の地理的表示「大阪」が国税庁長官より指定を受けました。大阪府で収穫されたぶどうのみを使用し、一定の基準(※)を満たしたぶどう酒が「大阪」ワインとして認証され、市場に流通することになります。
研究所では、今後も「大阪」ワインに資する大阪産原料ぶどうの品質向上や、ワイン製造者と連携した醸造技術の向上を図ってまいります。
「大阪」表示例 大阪産デラウェア
※「大阪」ワインについて
項目 | 地理的表示「大阪」ワイン |
生産地域 | 大阪で収穫されたぶどう100% |
原料ぶどうの品種 | デラウェア、甲州を含む36品種 |
原料果汁糖度 |
|
アルコール度数 | 9%以上(甘口のもの(残糖分が45g/L以上のもの)は4.5%以上) |
総亜硫酸値 | 190mg/kg 以下 |
揮発酸値 | 0.98g/L 以下 |
総酸値 | 3.5g/L 以上 |
製法 |
|
試飲検査 | 官能検査あり |
関連リンク
■お問い合わせはこちら
食と農の研究部 葡萄グループ
担当:磯部
[TEL]072-979-7035
[FAX]072-956-9691