大阪府立環境農林水産総合研究所

[農林][報道]ぶどう・ワインラボ稼働後 初の醸造、真っ最中です!

公開日 2018年08月22日

 当研究所では、大阪のぶどう産地の更なる躍進を目指し、西日本初となる公設のぶどうとワインの専門研究拠点「ぶどう・ワインラボ」を2018年3月に稼働させました。「ぶどう・ワインラボ」では、醸造試験用の小型タンクを8つ整備し、様々な条件下での試験が可能となっています。

 また、醸造に伴う発酵状態・成分変化などを素早く測定できる機器や味覚認識装置等も活用し、ワインについて科学的な分析を行うこともできます。

 現在、大阪の主力ぶどう品種であるデラウェアを原料としたワインの醸造試験の最盛期を迎えています。

 ラボでは、早摘みから完熟まで熟度の異なる果実ごとに醸造したり、酵母や温度など様々な醸造方法で試したり、今までにない新たな特徴を持つ大阪ワインの醸造試験に取り組んでいます。

 特に、早摘みデラウェアでは爽やかな風味のある白ワインが、完熟のデラウェアでは奥深い味わいのあるワインが作りだせないか、研究員が日々奮闘しています。

 このあと、熟成させたワインを用いて保存試験も予定しています。

 ラボと同時に新設したぶどう畑では、大阪の気候に適した醸造用ぶどう品種の選抜や新品種の育成、省力的な栽培方法の確立にも取り組んでいます。

 今後も大阪のぶどう・ワインの振興のため当研究所では、ぶどうの生産技術の開発、ワインの醸造支援なども行い、大阪のぶどう産業を盛り上げるために、取り組んでまいります。

 

醸造試験の仕込み風景

▲醸造試験の仕込み風景

 醸造試験中の早摘みデラウェアワイン

▲醸造試験中の早摘みデラウェアワイン

分析の様子  

▲分析の様子

醸造用ぶどう畑の様子

▲醸造用ぶどう畑の様子

 

 

添付資料

[報道提供]ぶどう・ワインラボ稼働後初の醸造、真っ最中です![PDF:134KB]

 

参考リンク

~歴史ある大阪のぶどう・ワイン産業の躍進を目指して~「ぶどう・ワインラボ」試験醸造を開始しました!

 - https://www.knsk-osaka.jp/portal_info/doc/2018031400018/

 

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