公開日 2018年07月25日
大阪府内の水稲栽培地域では、環境に配慮した大阪エコ農産物(※)生産の⼀環として、冬期にレンゲなどの緑肥作物を育て、春にすき込んで肥料の使用量を減らす取り組みが広がりをみせています。最近は、南河内地域を中心に、レンゲのほかに「クリムゾンクローバー」という、春にきれいな深紅の花を咲かせるマメ科の植物も利用されています。
しかし、水稲の主力品種ヒノヒカリを栽培する場合に、どの程度肥料を減らすことが可能であるか、分かっていませんでした。
そこで、クリムゾンクローバーからどのくらいの窒素の供給が期待できるのかを確認しました。
その成果として、クリムゾンクローバーの生育量から最適な基肥の施⽤量を決め、その後の⽔稲の葉⾊から穂肥の施⽤量を決める栽培指針を作成しました。緑肥作物の利⽤は肥料の使用量を減らすだけでなく、⼟壌への有機物の補給や物理性の改善、イネ科雑草の抑制にも役立ちます。環境に配慮した水稲栽培に、本指針をご活用ください。
詳細については、添付の資料をご参照ください。
クリムゾンクローバーを利用した施肥方法
添付資料
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