公開日 2013年04月24日
当研究所では露地栽培の種なしぶどう(品種:デラウエア)を確実につくるため、ジベレリン処理(植物ホルモンの一種)の時期を予測し、情報提供を行っています。府内の露地栽培生産者はこの情報を参考にジベレリンの適期処理を行っています。
これまでは農業協同組合やぶどう出荷組合にFAX等で提供してきましたが、今年度からホームページでの情報提供を開始し、新規就農者をはじめより多くの方に利用できる形にして、全国3位の生産量を誇る大阪のデラウエア生産を支援していきます。
なお、これからの気象条件により処理適期の指標は変わりますので、定期的に下記アドレスの更新情報をご確認ください。
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種なしぶどうを作る方法(ジベレリン処理)
果実は通常受粉して種をつけ実をならせますが、ぶどうでは、花房をジベレリン(植物ホルモン)液に浸すことで、種を作らずに実をつけることができます。
種なしぶどうを作るにはジベレリン処理を2回行う必要があります。1回目は種を作らないように満開予定日の約14日前に、2回目は種がなくても実が大きくなるように満開の約10日後に行います。
ジベレリン処理の様子
- 種なしぶどうづくりのポイント
1回目のジベレリン処理の時期を逃さないことです。このタイミングを確実に予測し、処理を行うことができなければ、種が入ったり、実の着きが悪くなるなど品質が著しく低下します。
- 露地栽培デラウエアのジベレリン処理適期予測
当研究所等の長年のデータ蓄積によって、処理適期である満開予定日の14日前を新葉の枚数で予測できることがわかっています。このことをもとに、当研究所食とみどり技術センタ-(羽曳野市)に指標となる樹を設置し、適期を予測しています。
研究所露地デラウエアのジベレリン処理適期情報をご覧ください。
添付資料
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食の安全研究部 園芸グループ
担当:三輪由佳、磯部武志
[TEL]072-979-7057
[FAX]072-956-9691