大阪府立環境農林水産総合研究所

ダッチアイリス青かび病の予察と防除

ダッチアイリス青かび病の予察と防除

【ダッチアイリス青かび病】

大阪府で切り花用に生産されているダッチアイリスは、輸入球根を購入後一定期間冷蔵した後、植え付けられますが、栽培中にしばしば青かび病による立ち枯れ症状が発生し、生産の大きな障害になっていました。

輸入球根を20℃多湿条件に2か月程度置くと青かび病により腐敗するものが出てきますが、この腐敗の多寡が栽培中の立ち枯れ症状の発生の多寡と相関していることが判明し、この方法で立ち枯れ症状発生を予察できるようになりました。また、立ち枯れ症状を予防するために、植え付け前に球根を消毒する殺菌剤の農薬登録に必要なデータを整備し、ダッチアイリスの生産を支えています。