農林分野 安全で豊かな食と農を支える調査研究

夏の小雨対策

夏の少雨対策

少雨の可能性がある場合は、下記の対策に努めてください。

1. 水稲

  • 気象の見通しおよび水源地の貯水状況を踏まえ、あらかじめ水稲の生育ステージに応じた計画的な配水が行えるよう準備する。
  • 特に干害の影響を受けやすい穂ばらみ期、出穂期および乳熟期においては、必要な用水が確保できるよう留意する。
  • 水不足の長期化に備え節水栽培をすすめる他、かんがい施設の点検整備を行い、用水路や畦畔等からの漏水防止に努める。
  • 既に制限的な配水が必要な地域では、当番制による水利用、用排水の反復利用、干害の影響が出ているほ場への優先配水を行えるよう調整する。
  • 高温および晴天が続く場合には、過繁茂により紋枯病、ウンカ類等の病害虫の発生が予想されることから、これらの発生に十分注意し、適時適切な防除に努める。
  • 出穂期や登熟期に、台風やフェーン現象にともなう強い熱風が吹くと、白穂の発生や登熟不良あるいは青枯れ等を引き起こすので、応急的には通水して水分の補給に努める。

2. 畑作物

  • 豆類については中耕・培土や、堆きゅう肥やわら等のマルチにより土壌の保水性の改善に努める。また状況に応じて畝間かんがいを行う。
  • かんしょでは高温干ばつ条件下で害虫の多発が懸念されるので、発生動向に注意し、適時適切な防除に努める。

3. 野菜

  • 畑地かんがい施設の整備と用水の確保に努めるほか、有機物等のマルチにより土壌面からの蒸発防止に努める。
  • ハウス等においてはサイド被覆を開放するとともに、寒冷紗等の展張により遮光し、室内温度を下げる。
  • 果菜類については、不良果等の摘果により草勢の維持に努める
  • 露地での育苗については、べたがけ資材を利用するなどして乾燥防止、適切な遮光に努め、併せて害虫の被害も軽減させる。
  • ハダニ類、うどんこ病等小雨時に発生しやすい病害虫については、その発生動向に十分注意し、適時適切な防除に努める。

4. 果樹

  • ため池等用水源の状況を把握し、用水の確保に努めると共に、計画的な配水を行う。
  • 敷きわら敷草等により、土壌水分の蒸発を極力抑制しつつ、適宜スプリンクラー等によるかんがいを実施する。
  • 特に防水マルチ栽培を行っている園地では、潅水ホースによるドリップかんがいにより、直接地表面にかん水できるようにする。
  • なお、草生園にあっては、干ばつ時の草刈りを励行する。充分なかん水量が確保できない場合には定点少量かん水法(1樹当たり2~3個、底部に小孔を開けた肥料袋・缶等を置き注水する方法。ホースかん水以上の効果が認められている。)が有効である。
  • 干ばつによる被害を受けた園では、樹勢の回復を図るため、結果量を適正に保つとともに、樹勢に見合った施肥に留意する。特にみかんでは、昼夜ともに葉が巻く状況になるまでに摘果をすすめ、果実の肥大を促す。
  • ハダニ類等、小雨時に発生しやすい病害虫については、その発生動向に十分注意し、適時適切な防除に努める。

5. 花き

  • かんがい施設の整備等による用水の確保の努めるほか、深耕、完熟堆きゅう肥等有機物の投入により土壌の保水力を高める。また、表土の中耕あるいはマルチング等により、土壌面の蒸発防止に努める。
  • 極端に乾燥したほ場では、畝間かんがいを行う。ただし、日中のかんがいによるたん水は、水温上昇による根腐れ、生育障害発生の可能性があるので、早朝あるいは夕方に行う。
  • 露地秋ぎくの花芽分化・発育時や、パンジー、葉ぼたん等花壇苗の発芽時など、生育ステージに応じた重点的なかん水、温度管理に努める。
  • ハダニ類、うどんこ病等小雨時に発生しやすい病害虫については、その発生動向に十分注意し、適時適切な防除に努める。
ページトップ