大阪府立環境農林水産総合研究所

[環境][報道]天然記念物“イタセンパラ”「調査開始以来 最多!」淀川でのイタセンパラ野生復帰の取り組み

公開日 2017年07月12日

 当研究所では、淀川水系で野生絶滅に近い状態に陥っているイタセンパラ(国指定の天然記念物、国内希少野生動植物種)の野生での定着を目指し、国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所と共同で取り組んでおり、今年度もイタセンパラの稚魚の確認調査を行いました。

 

 城北ワンドにおいて、8,888個体(対前年15.4倍、平成6年の調査開始以来最多)のイタセンパラの稚魚を確認しました。これらは、平成25年10月に放流してから毎年繁殖を繰り返した結果誕生した第五世代目と考えられます。

 

 城北ワンドは大阪市旭区の淀川河川敷に位置し、かつてたくさんのイタセンパラが生息していた場所です。現在、淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク(イタセンネット)が中心となって「淀川にイタセンパラを!」を合言葉に、魚類調査やブラックバスなど外来魚の駆除、河川清掃等を行っています。

 

パトロールについて
平成29年7月15日(土)に実施する「淀川わんどクリーン大作戦」に合わせて、密漁対策として大阪府警旭警察署の協力のもと「城北わんどイタセンパラ協議会」(事務局:環境省近畿地方環境事務所)がパトロールを実施します。

 

 

  • 下記のとおり報道関係者向け説明会を行います。(一般の方はご来場いただけません。)

   開催場所 : 近畿地方整備局 第1別館3階304会議室 

          (住所 大阪市中央区大手前大手前1-5-44 大阪合同庁舎内)

   説明日時 : 平成29年7月12日(水) 15時から

 

  • 問い合わせ先

   大阪府立環境農林水産総合研究所 水生生物センター
    主幹研究員 上原一彦 (うえはら かずひこ)
    電話  072-833-2770

 

   国土交通省 近畿地方整備局 淀川河川事務所
    副所長 白波瀬 卓哉(しらはせ たくや)
    電話  072-843-2861

 

  • 同時提供
     国土交通省 近畿地方整備局 淀川河川事務所 : 近畿建設記者クラブ

 

 

今年度確認されたイタセンパラの稚魚

今年確認されたイタセンパラの稚魚

 

添付資料

プレスリリース版(168KBytes)

水生生物センター(環境研究部 水生生物グループ)

担当:上原

[TEL]072-833-2770

[FAX]072-831-0229