大阪府立環境農林水産総合研究所

[環境][報道]「城北ワンド群で生息域が拡大」淀川でのイタセンパラ野生復帰の取り組み

公開日 2015年07月22日

  • 一昨年(平成25年)10月に城北ワンド(大阪市旭区)でイタセンパラ(国指定の天然記念物、国内希少野生動植物種)を放流しましたが、その孫世代に当たる稚魚が、今春も502尾確認されました。また、放流場所に隣接したワンドでも稚魚が確認され、生息域が広がっています。
  • 城北ワンドは大阪市旭区の淀川河川敷に位置し、かつてたくさんのイタセンパラが生息していた場所です。現在、淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク(イタセンネット)が中心となって「淀川にイタセンパラを!」を合言葉に、魚類調査やブラックバスなど外来魚の駆除、河川清掃等を行っています。
  • 一方、平成23年に放流した場所(非公表)では、平成26年9月までイタセンパラを確認していましたが、今春は稚魚を確認できませんでした。
  • 当研究所と国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所では、イタセンパラの野生復帰プロジェクトに共同で取り組んでいます。また、府民と協働した野生復帰の取り組みを成功させることで、府内における生物多様性保全活動が定着していくことが期待されます。

 

今年確認したイタセンパラの稚魚

今年確認したイタセンパラの稚魚

 

添付資料

プレスリリースPDF版(135KBytes)

 

水生生物センター(水産研究部 内水面グループ)

担当:上原

[TEL]072-833-2770

[FAX]072-831-0229