大阪府立環境農林水産総合研究所

[環境][お知らせ]環境の日に地元小学校への環境学習を実施しました

公開日 2015年06月09日

環境科学センターでは、『環境の日』である6月5日に、大阪府環境情報プラザの環境実験室やビオトープを利用した『子ども環境デイ 環境教室』を開催しました。
今回は大阪市立森之宮小学校の5年生児童13名にご参加いただき、『水について考える』をテーマに1時間40分の授業として行いました。

 

「水」を使った競技で、「表面張力」など水の性質を学ぶ『水リンピック(※)』では、選手の予想以上の力量に歓声があがっていました。
また、地球儀ボールを見ながら地球上のどこに水があるかを考え、その水が循環していることをみんなで確認しました。
そして、地球上の全ての水を1リットルに置き換えて、海水、氷河、地下水、汚れた水、きれいな水がそれぞれどれくらいの量になるかを、ビーカーに分けて体感しました。(『大海の一滴(※)』)
生活によって水がどれくらい汚れるのかを確認するために、水道水、ビオトープの水、スープの残り汁 をテストし、汚れを試薬の色で比較しました。
透明に見えるスープの残り汁も汚れ度合が高く、8倍に薄めてもまだビオトープの水の数値に届かないこともわかりました。
最後に、全員で『水を汚さず、むだに使わないためにどうすればよいか』のアイディアを出し合い、個人で『水のために私ができること』の行動宣言をカードに書きました。
 

身近な「水」が大切な資源であることを実験や体験を通して知り、「水を大切にする」という意識を高めていただけたのではないでしょうか。

(※) 『水リンピック』 は、コインの上から水滴をスポイトで垂らし、何滴乗るかを競いながら、水の表面張力を体感する競技などです。『大海の一滴』とともに、「プロジェクトWET」のアクティビティのひとつです。
   「プロジェクトWET」は、幼稚園生から高校生を対象として教育者等により実施される環境教育プログラムのひとつです。自ら考えながら楽しく学ぶアクティビティが多数あります。
 プロジェクトWETジャパン事務局   URL   http://www.project-wet.jp/

 

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コインの上に水滴を落とし、その数を競います
水滴は表面張力により 山のように盛り上がります

 

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きれいな水のための行動宣言をひとり一人が考えます

 

 

環境情報部 技術支援グループ ・ 環境調査グループ (環境科学センター)

担当:數井(技術支援グループ)

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