大阪府立環境農林水産総合研究所

病名:ウオジラミ症

病名:ウオジラミ症

とびはねたり、池底に体をこすり付けるような泳ぎ方をする。食欲が落ちることもある。えらには異常なし。

ウオジラミ症の写真

体表やひれに0.5cmほどの淡茶褐色、楕円形、扁平なウオジラミが見られる。
多数寄生するとイカリムシと同様魚が衰弱し、商品価値が低下する。

原因虫:

 寄生性橈脚類「チョウ(ウオジラミ)」

治療法:

 ウオジラミの寄生が確認されたらイカリムシ症と同じようにトリクロルホンを水1トン当り0.2gの濃度で3週間おきに2~3回散布すれば駆除できる。

予防法:

 ウオジラミは肉眼で見えるので、ウオジラミのついた魚を持ち込まないように注意する。

備考:

  ●池にトリクロルホンを散布する場合は夕方から早朝にかけて行うのが効果的である。
  ●トリクロルホンはエビ、ミジンコ類、巻貝に対して毒性が強いので、これらが必要なところでは使用できない。