大阪府立環境農林水産総合研究所

大気汚染の特性と発生メカニズムに関する調査研究

大気汚染の特性と発生メカニズムに関する調査研究

大阪の大気汚染は改善の傾向にありますが、光化学オキシダントは依然として環境基準を達成しておらず、平成21年9月に環境基準が設定された微小粒子状物質(PM2.5)についても環境基準を達成していないことから、さらに改善していかなければなりません。

しかし、これらの大気汚染物質は、どこでどのように発生し、どのように拡散するかが十分明らかになっていません。また、アジア大陸からの飛来の影響を受けている可能性も考えられます。
 大気汚染物質の削減対策をすすめるためには、国内における汚染の発生メカニズムの解明とアジア大陸からの飛来量の推計が必要です。

このため、当研究所では、国内の汚染発生メカニズム解明のため、地上での大気環境モニタリング結果の解析を行うとともに、アジア大陸からの 飛来量を推計するため、大気観測人工衛星データを用いた広域的な大気環境の把握やレーザー光を用いた対流圏の大気のモニタリングを行っています。

 

【人工衛星Aquaによる黄砂飛来状況(2010年3月21日)】

※AODとは、大気中の粒子状物質濃度の指標です。

 

人工衛星Aquaによる黄砂飛来状況(2010年3月21日)