公開日 2014年03月10日
土壌の状態を知る最も基本的な分析は、pHとEC(電気伝導度)を見ることです。
pHは土壌が酸性に傾いているか、あるいはアルカリ性なのかを判断する指標です。一般的に植物にとって弱酸性(pH6前後)が良いとされていますが、作物によって若干異なります。
果樹でいいますと、ぶどうでは6.5~7.5、みかんでは5.0~6.0、かきでは6.0~7.0、ももでは5.0~6.0とされています。
ECは土壌に含まれる塩類の多少を示すもので、電流の流れやすさを数値化しています。塩類が多いと(例えば肥料を与えすぎると)、浸透圧の影響で必要な養分が根から吸収されにくくなり、生育が思わしくなくなります。これを塩類障害といいます。
根域の土壌のECが1.0ds/m程度であれば、健全ですが、2.0ds/m以上になると除塩が必要になります。