大阪府立環境農林水産総合研究所

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環境農林水産 質問BOX(過去に寄せられたよくある質問)

農林/果樹に関するご質問

屋上緑化の素材として果樹類を栽培することはできるか?

公開日 2014年03月10日

栽培管理の難易は果樹によって様々ですが、不可能ではありません。
ただ、商品価値のある果実を得るには相応の栽培管理を要しますので、緑化の一環として植栽するなら、できるだけ病害虫に強く、栽培管理の簡単な果樹を選ぶのが無難です。
 例えば、キイチゴ、ブルーベリー、ユスラウメ、ナツメなどの小果類、ザクロ、キンカン、アンズ、イチジクなどが比較的栽培管理の簡単な部類に入ります。

また、実が熟す頃には鳥の食害を受けます。あえて野鳥を招くならともかく、人が独占的に実を楽しむには、ネットなどの防鳥対策を覚悟しなければなりません。

さらに、屋上では土の容積が限られることが多く、根を伸ばす空間が少ない分、樹の生長も制限を受けます。これは、果樹をあまり大木にしたくない場合には好都合ですが、根の部分が小さいため、支柱や垣根のように、樹を支える配慮が必要です。土の代わりに使われることの多い軽量な人工培地は、水はけが良好で根の生育には向いていますが、地面に植える場合と違って、頻繁な潅水と肥料切れを起こさない処置が重要です。

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