大阪府立環境農林水産総合研究所

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環境/水環境に関するご質問

水の環境基準の項目として用いられているCOD、BODは、どう違うのか?

公開日 2014年03月10日

COD(Chemical Oxygen Demand=化学的酸素要求量)は、湖沼や海域などの水の汚れの度合を示す指標です。水中の有機物などの汚染源となる物質を、過マンガン酸カリウム等の酸化剤で酸化するときに消費される酸素量で表します。
 BOD(Biochemical Oxygen Demand=生物学的酸素要求量)は、河川などの水の汚れの度合を示す指標です。水中の有機汚濁物質を微生物が5日間で分解するのに必要な酸素量で表します。
 BODは、河川における自浄作用(微生物による有機物の分解)と同じ作用を利用した測定方法であり、河川の水質汚濁の指標として適しています。
 一方、水が長期間滞留する湖沼や海域では、微生物では分解されにくい有機物による汚染も評価する必要があります。そのため、汚染を化学的に分解するのに必要な酸素の量であるCODが、水質汚濁指標とされています。
 
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