大阪府立環境農林水産総合研究所

生物多様性センター(寝屋川市)

第3回「田んぼの生きもの教室」稲刈りと生きものさがし

第3回「田んぼの生きもの教室」
稲刈りと生きものさがし(H26.10.11)

10月11日(土)に第3回「田んぼの生きもの教室」~稲刈りと生きものさがし~を開催しました。

小学生とその保護者13組39名が参加し、稲が実った田んぼで生きもの採集と稲刈りを行いました。

 

田植えから110日目。すっかり色づき、頭を垂れた稲穂です。

 

水生生物センターの田んぼは生きものを観察してもらうことを目的としているので、

稲が実った田んぼの中にもどんどん入って生きものを探します。

(農家の方の田んぼには入らないでくださいね。)

 

どんな生きものがとれたかな?

 

この日の生きものさがしで一番多くとれたのは「オンブバッタ」でした。

オスがメスの背中に乗っている様子がよくみられるのが特徴です。

ほかにも、エンマコオロギやイナゴ、クモの仲間など、様々な虫がみられました。

 

オンブバッタ(奥)とイナゴ(手前)

 

稲を食べる虫がいて、さらにその虫を食べる虫がいて・・・

生きものたちのつながりを感じていただけたのではないでしょうか。

 

生きもの探しの後は稲刈りです。

 

稲刈りの方法と手順を職員から説明した後、

 

稲を刈り・・・

 

それをまとめ・・・

 

はさかけ場(刈り取った稲を干す場所)へ運びます。

 

はさかけ場に干された稲

 

初めはぎこちなかった作業も、時間が経つにつれ上手にできるようになっていました。

刈り取ったお米を記念に持ち帰る参加者の方もいらっしゃいました。

 

イベント終了後に実施したアンケートには、

「田んぼはただ稲が育つ土と思っていたが、生態系があることを知った」

「稲を収穫するだけの場ではなく、生物の生息する大事な環境だとわかった」

などの意見が書かれていました。

今回のプログラムを通し、お米をつくる場所であるとともに、様々な生きものが生きる場所としての田んぼの姿を皆様にお伝えることができたかと思います。

 

また、今回は6名の水生生物センターサポートスタッフのみなさまにご協力いただきました。

ありがとうございました。

 

このHPでは、今後、稲を収穫した後の田んぼや、お米の脱穀の様子等をアップしていきます。

 

田植えから100日後< 第3回「田んぼの生きもの教室」  

関連リンク

H26年度 田んぼの生きもの教室ページ

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