環農水研・食品技術ニュース第56号 2023年5月11日配信 牡蠣の美味しさを測定しています! マイクロプレートリーダーの紹介 牡蠣の美味しさの指標として、遊離アミノ酸、グリコーゲンなどの含有量が提案されており、遊離アミノ酸含有量が1500 mg/100gを超えると「甘み」が強く、グリコーゲン含有量が8%を超えると濃厚感が強いとされています。 おおさか環農水研では、大阪湾で育てられた牡蠣の美味しさを数値化するため、マイクロプレートリーダーなどを用いて、これらの成分を測定しています。 大阪湾の複数地点から採取した牡蠣を測定したところ、遊離アミノ酸含有量やグリコーゲン含有量について、違いがあることがわかってきました。これらのデータをもとに、大阪湾の牡蠣の品質向上に貢献してまいります。 おおさか環農水研保有機器の紹介 吸光マイクロプレートリーダー マイクロプレートのウェル(くぼみ)内に分注された溶液サンプルに特定の波長の光を当てた時、吸収・透過する光子を検出・定量する機器です。 96サンプルを5~10分で測定できます。 適切に測定するための発色反応に、特定の試薬を反応させるための一連の操作が必要です。 マイクロプレートリーダーを用いた測定に最適化されたキットを使うことで、簡便化できます。 食品関連事業者を支援する各種メニューをご利用いただけます(一部有料)。 商品開発や品質管理でお悩みの方は、食品グループ(電話番号 072-979-7063)までお気軽にお問い合わせください。