環農水研食品技術ニュース第52号 2022年11月15日配信 昆虫をニワトリのエサに使う アメリカミズアブという昆虫の幼虫は、いろいろな食品製造副産物を食べて成長できます。育った幼虫は動物性タンパク質源として水畜産業の飼料に、食べ終わった残さは肥料に利用する研究を進めています。 アメリカミズアブとは? 成虫で体長2 センチメートルくらいの双翅目昆虫です。名称にアブが入っていますが、咬んだり刺したりしないので、人畜無害と言われています。 幼虫は野菜くずなどで育てることができて、ニワトリや魚の飼料にすることができます。 幼虫を養鶏飼料に使ってみました 環農水研では、野菜や果物などをエサにしてアメリカミズアブを育てて、育った幼虫を採卵鶏の飼料に使う、という研究を実施しました。 研究の結果、アメリカミズアブの脱脂乾燥粉末を魚粉の代わりに与えると、卵が重くなり、味は変わらない、ということがわかりました。 食品に関する技術支援制度 環農水研では、府内の食品関連事業者・農林漁業者の皆様が自社製品を開発・改良する際にご使用いただける、多様な加工機器や分析機器をご用意しています。  食品の試作や保存性調査、成分変化の分析データ収集等にご活用いただいています。  内容により費用を算定しますので、まずはお問い合わせください。  お問合せは食品グループ、Tel072-979-7063まで。