環農水研食品技術ニュース第51号 2022年10月14日配信 昆虫で食品製造副産物を有効利用 アメリカミズアブという昆虫の幼虫は、いろいろな食品製造副産物を食べて成長できます。育った幼虫は動物性タンパク質源として水畜産業の飼料に、食べ終わった残さは肥料に利用する研究を進めています。 アメリカミズアブとは? 成虫で体長2 センチメートルくらいの双翅目昆虫です。名称にアブが入っていますが、咬んだり刺したりしないので、人畜無害と言われています。 幼虫は野菜くずなどで育てることができて、ニワトリや魚の飼料にすることができます。 どのような原料で幼虫が育つ? 環農水研では、野菜や果物などを原料にしてアメリカミズアブを育てて、どれくらい幼虫を生産できるのか、という研究を実施しました。 研究の結果、単一種類のエサよりも、複数種類を混合したモデル生ごみで最も生産重量が高くなることがわかりました。 食品に関する技術支援制度 環農水研では、府内の食品関連事業者・農林漁業者の皆様が自社製品を開発・改良する際にご使用いただける、多様な加工機器や分析機器をご用意しています。  食品の試作や保存性調査、成分変化の分析データ収集等にご活用いただいています。  内容により費用を算定しますので、まずはお問い合わせください。  お問合せは食品グループ、Tel072-979-7063まで。