環農水研食品技術ニュース第50号 2022年9月15日配信 プラズマを用いた野菜の殺菌 カット野菜の安全な提供には、表面に付着している汚染微生物を減らす事が大切です。生野菜は加熱殺菌ができないので、通常は次亜塩素酸ナトリウムなどの薬剤が使われますが、環境負荷の低減に向け、薬剤を使用しない殺菌技術を紹介します。 プラズマとは? プラズマは、窒素等の気体分子に高電気エネルギーを与えて発生させます。プラズマに含まれる反応性の高いイオンが殺菌効果を発揮することが知られており室内の除菌等に利用されています。 プラズマを用いた野菜の殺菌装置の開発 環農水研では、大気圧下で発生させたプラズマを野菜に照射して殺菌するため、琉球大学や岡山理科大、佐賀大、佐世保高専と共同で装置を開発しています。 レタスやキャベツに対して次亜塩素酸と同等の殺菌効果をもち、かつ、野菜を傷めないこの装置を使った場合の適切な処理条件を明らかにしました。 食品に関する技術支援制度 環農水研では、府内の食品関連事業者・農林漁業者の皆様が自社製品を開発・改良する際にご使用いただける、多様な加工機器や分析機器をご用意しています。  食品の試作や保存性調査、成分変化の分析データ収集等にご活用いただいています。  内容により費用を算定しますので、まずはお問い合わせください。  お問合せは食品グループ、Tel072-979-7063まで。