環農水研食品技術ニュース第49号 2022年8月15日配信 エダマメの甘さには鮮度が重要! エダマメに含まれる糖類は、収穫後にだんだん減っていきます。今回は環農水研が高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて収穫後のショ糖の減少を調べ、機能性包装を使えば、ショ糖が減りにくくなることを示した事例を紹介します。 エダマメの産地である八尾では、「湯を沸かせてから、豆の収穫に行く。」というような言葉もあり、エダマメの鮮度は、その美味しさを保つための大変重要な要素です。 通常包装の場合、収穫後72時間でエダマメに含まれるショ糖濃度は8割ほど減少してしまうことがわかっています。 エダマメは収穫後も呼吸を続けます。そのエネルギー源として糖類を利用するため、保存中もショ糖などの糖類が減少すると考えられています。 袋の内外の酸素と二酸化炭素の出入りをコントロールして、呼吸を抑える機能性包装や冷蔵庫での保存で、収穫後の糖類の減少を防ぐことができます。 環農水研では、糖類など、エダマメに含まれる様々な成分について、HPLCを使って分析しています。 その他、ナスやブドウ等、野菜や果物の美味しさに着目した研究も行っております。興味のある方は、お気軽に下記までご連絡ください。 終わりに 食品に関する技術支援制度  環農水研では、府内の食品関連事業者・農林漁業者の皆様が自社製品を開発・改良する際にご使用いただける、多様な加工機器や分析機器をご用意しています。  食品の試作や保存性調査、成分変化の分析データ収集等にご活用いただいています。  内容により費用を算定しますので、まずはお問い合わせください。  お問合せは食品グループ、Tel072-979-7063まで。