環農水研食品技術ニュース第 45号 2022年4月1日配信 データロガーを用いた温湿度や衝撃発生時の加速度の記録  データロガーは、各種センサーにより一定間隔で測定したデータを自動保存する機器のことです。データロガーを使用することで、食品の冷凍や加熱殺菌時における温度履歴や、流通時の温湿度や衝撃が発生した時の加速度を記録することが可能です。今回は、データロガーを使った実験例をご紹介します。 ・4ch 温度データロガー(TM-947SD/マザーツール)  測定可能温度は-50から1300 ℃(Kタイプ熱電対使用時)。  例えば、冷凍や加熱時の目標温度に到達するまでの温度履歴の記録により、緩慢凍結と急速凍結の温度履歴を比較することができます。   ・温湿度・衝撃データロガー(KT-295U/GX/藤田電機製作所)  測定可能温度は-40から80 ℃、湿度は0から99 %RH、加速度は3から125G(XYZ軸)。  例えば、輸送時の温湿度・加速度データの収集により、ブドウ輸送時の脱粒数や損傷した粒数と衝撃のデータを比較することができます。 終わりに 食品に関する技術支援制度  環農水研では、府内の食品関連事業者・農林漁業者の皆様が自社製品を開発・改良する際にご使用いただける、多様な加工機器や分析機器をご用意しています。  食品の試作や保存性調査、成分変化の分析データ収集等にご活用いただいています。  内容により費用を算定しますので、まずはお問い合わせください。  お問合せは食品グループ、Tel072-979-7063まで。